日本の伝統的料理の1つ、おせち料理。
地方によって若干趣向や味付けは異なるものの、基本的にはベースは同じです。
そもそもおせち料理ってなんだろう??
ふと疑問に思いました。
調べてみたら、意外な発見がありました。
起源はというと、日本発祥ではなく、中国からの伝来だそうです。
奈良時代の朝廷にて、中国から伝わった「御節句(御節句)」という、五節句の行事の1つなんだそうな。
朝廷内で供えられたものを節句と言い、現在のような多種の料理ではなく、高く盛られたご飯だったそうです。
この五節句の儀式がいつの日か庶民にも広がり、最も重要な日である「正月」に貴族たちの儀式を倣って御節句を行ったそうです。
そして重詰めの文化になったのは江戸時代。1853年頃の資料によると、それまでは食べてはいたが、飾るだけの形式へと移行してきたのだとか。
お膳に供えた煮物を「御節」、重詰めしたものを「食積」と呼び、お膳に備えた物を「おせち」といったそうです。
御節・食積が徐々に融合し、第二次世界大戦後にデパートが販売したおせち料理が、現在のような形式と言われています。
おせち料理の歴史って、深いようで意外に浅いんですね\(◎o◎)/!
そんなおせち料理の中身ですが、豪華な食材などが多く見られます。
中身にはそれぞれ意味があります。定番のものからご紹介。
・黒豆・・・黒は道教において邪除けの色とされているそうです。黒く日焼けするほど達者(マメ)に働けるようにと邪気を払い長寿と健康(無病息災)を願う。
・数の子・・・ニシンの卵を用いるところから、「二親」と、子孫繁栄・五穀豊穣の願い。
・かまぼこ・・・日の出を表す。紅白の色が縁起がいい色から。
・伊達巻・・・巻物に似ているところから、書物を連想させ、学問・教養を持つことを願う意味。
・海老・・・「海老」と書くだけあり、長いヒゲを指し、長寿祈願を意味する。
・うなぎ・・・「うなぎのぼり」という言葉の連想で、出席癌の意味を持つ。
・椎茸・豆腐・こんにゃく・・・「陣笠椎茸」「盾豆腐」「手綱こんにゃく」を意味し、武家社会の名残。
調べれば調べるほど面白いです。語呂合わせの意味も兼ねて、当時質素な生活をしていた人々にとっては年に1回のご馳走ですよね。
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